前にリスティングサイトの開発と運用をしていたころ、どうしてもわからないことがあった。
何故まじめに件数を出したがるのか?
過去に件数を出したがる人々が強く言うので出してみた。
すると彼らは言う、「XXXエリアが1件ずれてる!」
しらんがな。
そこにどれだけの意味があるのかわからない。
厳密にやろうとすると件数の突合せは結構しんどい。
データ提供元というのは複数の会社の複数のフォーマットでタコデータが混入しまくりである。
なかなかまともな結果は出せない。
(タココードだからという話もあり、これは猛反省したい。)
思えば課金をやっていたころ。
同じ日にバッチを動かすたびに請求額が微妙に変わっていたものだ。
まじめに件数を出す意味があるのか?
homesを例にとってみよう。
そこから総武線だけにチェックして次の画面へ
各駅ごとに物件数が乗っている。
適当に千葉と幕張の件数をカウントする。
2007/04/08 8:30時点で 1943件である。
千葉と幕張をチェックしただけで検索する。
2007/04/08 8:30時点で 1930件である。
数字が合いもしないのに何故乗せるのか。
お客様は千葉が1500件なのか1550件なのか気にするのか?
気にするはずが無い。
ここで伝えたいのは厳密な数字ではない。
ボリューム感だ。
お客様の視点は、望みの駅、エリアに物件が、それなりにあるか、無いのかだけだ。
ゆえに数字もまた、せいぜい桁数をアイコンとかで知らせる以上はまったくの無駄である。
がんばって件数を載せたところでそれは、スクレイピングされた後のベリファイに使用されるだけだ。
数字を自慢したがるのは前時代的といわざるを得ない。
必要な数字は、広告のアオリとして「平均130万物件をリスティング!」とかだけである。
そういう意味では@homeは賢い。
検索画面では一切件数を出さない。
0件のところは選択から最初からはずす。
検索結果画面でのみ件数を出す。
お客様にとって必要な情報だけを出すという思想である。
ミニマムなコンセプトは美しい。
逆にトップページからでかでかと件数を出しているサイトもある。
変なことだなと思ってしまう。
ためしに先ほど、そんなサイトの件数を数えてみた、2件ずれてた。