先日、行ってきた、の記事を書きました。
今回はそこで教わった、彼らのグロースハックの話をまとめてみます。
はじめに
deploygate という、非常に簡単にベータ版のアプリを特定の人にワイアレスで配信できる素晴らしいサービスがあります。
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- 無料!!!!
- iOS版・Android版両対応
- ケーブル無しで、開発した瞬間自動でアプリを配布できる
- クラッシュログもlogcatも収集できる
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このサービスを広く世の中に伝えたいということで、同じ開発者向けのサービスで成功を収めている GitHub さまにお話を伺った次第です。
銀の弾丸はない
他のサービスならいざしらず、開発者向けのサービスに広告は無力です。
GitHub の方々は、20名程度の規模感になった時に以下の様な施策を打ちました。
- 19人は近場の meetup, drinkup, hackathon 等に積極的に参加やホストをして、「どういうことしてるの?そうかー自分はこういうことやっててさー」って会話をしつつ興味を持ってもらいつつネットワーキングをした。
- 1人は全世界を回って、布教活動だけに専念した。
特に sales の方や marketer を採用することなくこれを行ったそうです。
彼らは退職者がいないことで有名な会社でもあります。
ビジョンを共有して、エンジニアが積極的に良い物を進める活動を地道にやったからこそ今があると考えていました。
ひたすらに GitHub の開発者とアプリの開発者がコミュニケーションする。
そこで掴んだニーズを迅速にプロダクトとして開発する。
それを持って、再びコミュニケーションをとる。
そういうことが大事だと教えて下さいました。
顧客の開発者の気にすること
「そのプロダクトの origin はファウンダーが伝えないといけない。」
印象に残る言葉でした。
デベロッパーツールを誰かが選ぶときに気にすることは以下とだそうです。
- プロダクトのストーリー
- ファウンダー/メンバーの経歴
プロダクトのストーリー
何故そのプロダクトが生まれたのか、どんなペインに対してどう考えて生まれたのか。
そういう話は、顧客は本当に興味のあることだし、伝えていかないといけない。
プロダクトにサイトが有るなら、そこの目立つ位置にあるべき重要なコンテンツであるべき。
そしてこれはファウンダーしか語れないことです。
明確なメッセージとして、あらゆるところで伝えていったほうが良いそうです。
deploygate というサービスを例に取ると(本来ファウンダーが語るべきなので、参考程度で)
ファウンダーは、、、
- 2000万userに対して提供しているアプリを開発していた
- 開発の中で何回も起きる摩擦を何とか解決したいと、USBケーブル無しでアプリが配布できるプロダクトを作った
- やがてそのプロダクトを、社外でも摩擦に困っているすべての人に提供したくなった。
- すべての開発者の摩擦、ストレスを解決したいと考えて、機能をどんどん追加している。
というようなことでしょうか。
ファウンダー/メンバーの経歴
開発者に対してのプロダクトであれば、この経歴というのは単純にコードです。
メンバーのコードが見える場所にあれば、サービスを利用したいと考えている人はそれを読みます。
これを持って、そのプロダクトが信頼できるかどうか判断されます。
なのでもっとコードを、顧客が見える場所に置くと良いです。
第三者に話してもらおう
自分たちでは限界がある、第三者に自分たちの話をしてもらおう。
marketer や sales は不要だ。エンジニアが marketer になるんだ。
- 導入した会社にインタビューして、blog に載せよう
- 同様に、そういった会社の方とイベントをやろう
- 日本のデベロッパー事情、みたいな meetup を SF でやったら面白いかも
- パーカーを配りまくれ
銀の弾丸がない話と一緒です。
ひたすら地道に、開発者向けプロダクトに従事している全員が取り組まないといけない。
その上で、みんなに話してもらえるには、と言う話です。
ちょっと面白いなと思ったことは、パーカーの人気です。
当日ご対応くださったお二人に対して、deploygate のパーカーとTシャツを進呈しました。
すると、「このパーカーは自分の分」とふたりとも確保してから、「後は配っておくよ」とおっしゃっていました。
別の会社さんでもパーカーは受けていたので、これは必須アイテムなのかもしれません。
まとめ
頭使って地道にやれ、ということでありました。