先日、私が主催していた勉強会にて、IDCFさんのCTOの方にご好意で招待頂きました。
IDCFさんのご紹介
Yahoo! JAPANさんの子会社さんで、とても大きなデータセンター事業者さんです。
空気の使い方にこだわりとノウハウ有りです。
Wikipediaより
株式会社IDCフロンティア(英称:IDC Frontier Inc.)は、日本のデータセンター事業者である。本社は、東京都新宿区四谷4-29。事業内容はデータセンター運営。日本国内に9ヶ所のデータセンターがある。
新宿データセンター内ハウジングスペースの空調効率を高めるために、コールドモールと呼ばれる環境を構築し2007年から運用開始した。
福岡県北九州市に、環境対応型のデータセンターコンプレックス「アジアン・フロンティア」が2008年10月に開業。冷却に外気を取り入れるグリーンモールと呼ばれる空調方式を採用。
新白河へ
大体1.5時間で到着します。
私が千葉の実家に帰るのと、あまり変わりません。
ここからみちのく、とのことです。
小峰シロ、さんがお迎えしてくださいます。
白河の本気を感じます。
小峰シロ(こみねしろ)は、2011年に誕生した「財団法人白河観光物産協会」の公認キャラクターである[1]。白河市や白河小峰城に実在する“おとめ桜”と白河の3名所のPR、そして東日本大震災で被災した各地の復興応援が目的である。企画・制作は「小峰シロ製作委員会」が担当。
Wikipediaより
IDCF 白河DC
どでかいです。
エントランスには、アテンドしてくださったYさんが、ヤフオクで買ったおベンツが!
受付は、男の子受けのするデザイン。
入館には、静脈等の複数方式での認証が必要です。
こういうのはたまらないですよね。
中は残念ながら撮影できないので割愛します。
基本的に同じトーンで構成されています。
全体的には非常にゆとりを持った、変化に強い設計だなと感じました。
ここが凄い、白河DC
東京まで3.5ms
この場合の東京は、大手町のDC群とのことです。
三鷹とか千葉のDCから大手町までも3ms位かかると、IDCFさんでは考えていて、それと遜色ないとのこと。
理屈は2つ。
1つは高速道路と新幹線のそばにDCがあること。
高速道路や新幹線の下には、太い回線が引かれており、そこからとても短い距離にDCがあるのが強み。
もう1つは、間に挟まる様々な増幅器を、複数の関係する会社さんを巻き込んでなるべくシンプルにする取り組みを進めているとのこと。
なので毎年毎年早くなっているそうです。
定期的な待機系の試験
2つ、おおー、すごいなー、と思ったことが有ります。
- 毎月、発電機の起動試験を行っている
- 毎年、発電機に完全に切り替えた実負荷試験を行っている
いざという時、待機系が動かないのはITエンジニアなら誰しも経験していることです。
IDCFさんは、発電機の試験を毎月されているそうです。
一回の試験に1000リットルのA重油を利用するそうです。
ちなみに、1000リットルのA重油とは、皆さんにわかりやすく解説すると、南伊豆 忠兵衛丸でイナンバに釣りに行く際、その往復をするときに使うガソリンの量とおなじです。(船長談)
ただ、これは結構、頻度の差はあるのかもですが、他のDCさんでもやっています。
本当に勇気あるな~というのは、主電源を供給系統を切り替えた、実負荷試験を行っていることです。
主電源を落とし、UPS(無停電電源装置)を作動させ、UPSが有効な間に発電機を起動して、全体に電気を供給する。
その後逆の手順で主電源の回復の処理を行う。
これはほんとうに怖いことです。
もしミスったら、すべてのサーバーが落ちるかもしれない。(きっとそんなことのないクレバーな手順や設計と思いますが)
よくIDCFさんや、お客さんとして入ってる企業様含め、意思決定して、やり切ったなーと思いました。
もっとIDCFさんは宣伝したほうが良いです。
広い
廊下広い。本当に広い。重機が通れるんじゃないかぐらい広い。
いろいろなオペレーションが捗りそうです。写真をお見せできないのが残念。
あと廊下もかっこいいです、男の子的にテンションが上ります。
エレベーターも高い、3m位あります。
ラックがそのまま運べるのが売りとのこと。
オペレーションがはかどります。
エアフローのこだわり
空調の年間負荷の約9割は、外気だけで賄えるのだそうです。
内圧と外圧を調整したり、建物の巨大なブラインドを調整して空気を入れて、それが結露しないようにコントロールしながらサーバールームに届けてます。
外の空気は冷たすぎるので、サーバーの排気と混ぜていい感じに循環させたりしていて、よく出来てるなーと感心しきり。
まとめ
白河ラーメンで一番美味しいと噂のとら食堂、大変おいしゅうございました。